Photoshopのレイヤーとは?【徹底解説！】

Photoshopやillustratorにはレイヤー機能があります。Photoshopの基本概念としてとても重要なポイントです。Photoshopのレイヤーにはillustratorの違いもあるので、細かく解説します。

レイヤー構造とは

Photoshopのレイヤー構造とは、透明なフィルムのようにレイヤーごとあるものになります。１レイヤーごとに上下関係が発生します。また、透明度を変更できるので、乗算をかけて色を透過させてのせることもできます。図形や文字なども１レイヤーにできます。文字は文字レイヤーとして、再度編集が可能です。

レイヤーには背景レイヤーとその他レイヤーがある

Photoshopのレイヤーには背景レイヤーとその他のレイヤーがあります。背景レイヤーとは画像を開いたりすると必ずその画像が背景レイヤーとなって、加工できないようにロックがかかっています。鍵を外すとその他レイヤーとなります。新規作成では、背景色をそのままに白か任意の色で背景レイヤーとなります。その他レイヤーとは、普通のレイヤーや文字レイヤー、色調補正レイヤーがあります。

レイヤーには名前が付けられる

レイヤーには名前を変更できます。レイヤーパネルのレイヤー１と書いてある部分をワンクリックしてブルーの選択状態にしたら、名前を記入できます。レイヤーが増えてきた時にはわかりやすく便利なので、後で見てもわかるような名前を付けていきましょう。

複製したり削除したりできる

レイヤーパネルの右上の三本線をクリックすると、レイヤーオプションが表示されます。レイヤーオプションでは、様々な変更や操作ができます。レイヤーを複製を押すと、レイヤーダイアログが表示されて、名前の付け方を求められる画面が出てきます。ここで変更しても良いですし、後から名前を変更することもできます。レイヤーはレイヤーパネルのごみ箱のアイコンをクリックすることで削除できます。ただし、レイヤーは最低1枚は残しておかないとなりません。もし間違えて削除してしまった場合は、Ctrl＋ｚで一個前に戻るか、ヒストリーパネルで一つ前の動作に戻りましょう。

レイヤーの重なる順番は変えられる

レイヤーパネルで、レイヤーをドラッグ＆ドロップして上下に動かすと、レイヤーの上下関係は変更できます。ただし背景レイヤーはロックがかかってますので、一番下から移動はできません。背景レイヤーのロックを解除すると、普通のレイヤーになりますので上下の重なる順序は変えられるようになります。上下関係を変更すると、見え方が変わってくるので、注意が必要です。また、レイヤーはフォルダを作成してグルーピングが可能です。データが複雑になってくるにつれてわかりやすい構造にできます。

背景レイヤーのロックを解除してその他レイヤーに変える

背景レイヤーを普通のレイヤーにするには、レイヤーパネルで鍵マークをクリックすると普通のレイヤーとなります。

また、上の鍵マークをレイヤーを選択した状態でクリックすると、鍵がかけられます。背景レイヤーを再度設定したい場合は、レイヤーメニューの新規→レイヤーから背景へを選択すると、背景レイヤーとなって鍵がかけられます。

表示、非表示を変更できる

レイヤーを非表示にするには、レイヤーパネルの左側の目のアイコンをクリックします。目のマークがついているとそのレイヤーは表示されることになります。

レイヤーを非表示にしたい場合、レイヤーパネルのレイヤーの左側にある目のマークをクリックすると、表示、非表示が選択できます。非表示のまま画像を書き出したいときには、ファイルメニュー→書き出し→web用に保存（従来）を選択すると、jpgやpngなどに書き出しが可能です。基本的には現在の見え方で書き出されます。

不透明度を変えられる

レイヤーの不透明度を変更するには、レイヤーパネルの変更したいレイヤーを選択して右上の不透明度を変更することができます。透過の濃さの変更が可能です。

元の画像に手を加えずに色調補正ができる

レイヤーには調整レイヤーという種類があり、レイヤーメニューのところから色調補正のレイヤーを作成できます。こちらは後からパネルで細かく再度変更が可能となるので、フォトレタッチなど写真を加工するときはこの調整レイヤーを基本的に設定します。元画像を直接変更してしまうと、後から編集が不可逆となってしまうため、この色調補正レイヤーを使用します。詳しくは別記事で紹介します。

複数のレイヤーを結合できる

レイヤーは他のレイヤーと合成が可能です。現在選択しているレイヤーと下のレイヤーを結合したり、表示レイヤーを結合したり、すべてのレイヤーを結合したりできます。

また、文字レイヤーは普通のレイヤーとは違い、ラスタライズしないと合成はできません。文字のラスタライズは別記事で詳しく解説します。

レイヤーの描画モード

描画モードとは、写真を合成するときに使う機能です。同じ描画モードでも、適用する写真や色味によって結果は大きく異なります。描画モードは複数ありますが、普段使うのはごくわずかです。

異なるレイヤーにある画像を整列・配置できる

複数のレイヤーにある画像を一定に並べたいときに使う、整列と分布というレイヤーメニューがあります。揃えたいレイヤーをShiftキーで複数選択して、選択ツールを選択の状態でオプションバーで変更します。水平方向に中央揃えしたり、下揃えにしたりできます。

レイヤースタイルとは

レイヤースタイルとは、画像に簡単にシャドウなどの効果をつけることができるものです。画像に追従してドロップシャドウなどができるため、画像を変更しても自動的にシャドウがかかります。

レイヤースタイルを追加するには、レイヤーパネルの下部のfxと書かれたボタンを押すとレイヤースタイルを追加できます。

レイヤースタイルを追加すると、レイヤーの右下にドロップシャドウなどのレイヤースタイルを追加できます。ダブルクリックで、レイヤースタイルダイアログが出てきて、細かな設定をいつでも変更できます。

レイヤースタイルダイアログから、左のチェックボックスからレイヤースタイルを追加することもできます。ドロップシャドウの場合、描画モードや角度や距離、色など細かく設定が可能です。細かな詳細は別記事でご紹介します。

まとめ

みなさんいかがでしたか？レイヤーはPhotoshopやillustratorの基礎的な概念です。透明なビニールが何層にも重なっていると覚えておきましょう。背景レイヤーと、そのほかに調整レイヤーや文字レイヤーが存在すると覚えておきましょう。

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